芦屋ジュンク堂の棚が放つ熱気と知の深淵!独自取材で見えた魅力
芦屋という土地柄、読者層の知的要求水準は極めて高い。医師、弁護士、大学教授、芸術家、そして長年教養を深めてきた市民が多く暮らす街だからこそ、書棚の品揃えには一切の妥協が許されないのだ。
一般的な駅前商業施設内の書店であれば省かれがちな、分厚い「専門書・学術書」のコーナーがここでは極めて充実している。哲学、思想、歴史学の古典から最新の学術論文集まで、背表紙が隙間なく並ぶ光景は圧巻だ。書棚の間を行き交う客の手元を見ると、専門書を複数冊手に取り、じっくりと比較検討する姿が日常的に見受けられる。
同時に「文芸・教養新書」の棚も類を見ない厚みを誇る。岩波新書、中公新書、講談社現代新書などの定番レーベルはもちろん、地方出版社の骨太な評論集や、海外文学の翻訳本まで網羅されている。売れ筋だけを並べるアルゴリズム型の陳列とは対極にある、人間の手による血の通った選書が、芦屋の知識人たちから絶大な信頼を集める理由だろう。