印旛日本医大の東横イン計画はどうなった?現地の真相と最新宿泊事情
なぜ好立地と見られていた計画がストップしてしまったのでしょうか。取材を進めると、複合的な社会情勢と印西エリア特有の市場変化が浮き彫りになってきました。
第一の要因は、感染症拡大に伴うインバウンドおよび空港関連需要の一時的な消失です。成田空港へ直結する成田スカイアクセス線沿線としてインバウンド宿泊需要を見込んでいた時期に世界的な渡航制限が直撃し、ホテルチェーン各社は新規出店戦略の抜本的な見直しを余儀なくされました。
第二に、建築資材の高騰と人手不足による建設コストの跳ね上がりが挙げられます。当初想定していた投資回収モデルが大きく崩れ、採算性の再評価を行った結果、着工優先順位が後退したと見られます。
第三に、印西市における開発トレンドの構造変化です。千葉ニュータウンエリアは「データセンター銀座」と呼ばれるほどITインフラ集積地として急速に発展しました。それに伴い、ビジネス宿泊需要は商業施設や飲食店が充実する千葉ニュータウン中央駅や印西牧の原駅周辺へ集中する形となり、単独での駅前ホテル進出に対するリスク判断が慎重になった背景があります。