櫻井翔『家族ゲーム』狂気と結末の真相!吉本荒野が残した謎を解剖
1980年代に本間洋平が世に送り出した小説は、かつて映画やドラマで松田優作や長渕剛によって映像化されてきた。しかし、2013年にフジテレビジョンと共同テレビジョンのタッグで制作された『家族ゲーム (2013年のテレビドラマ)』は、過去作の単なる焼き直しでは決してなかった。
脚本を手掛けた武藤将吾は、現代特有の閉塞感と希薄な人間関係を鋭利な刃物のように研ぎ澄まし、物語を極上のサイコサスペンスへと昇華させた。表面的には何不自由ないエリート一家・沼田家。だがその内側は、いじめによる引きこもり、見栄と虚栄心、無関心によって完全に腐敗していた。そこに投じられたブラックコメディのスパイスが、悲劇をより残酷に、そして滑稽に際立たせていく。