2026年最新・警察極秘部隊の裏側——「マル暴」の正体と変貌する現代組織犯罪のリアル
警察内部の隠語として誕生した歴史は古い。捜査書類や管理票で「暴力団等犯罪」を識別するために、「暴」の文字を丸で囲んだ記号(マル暴)を付していたことが語源とされている。かつて都道府県警察の刑事部「捜査第四課」がその中核を担っていたため、昭和から平成初期にかけては「サツの四課」と恐れられた。
しかし2000年代以降、暴力団対策法(暴対法)の改正や暴力団排除条例の全国展開に伴い、組織犯罪の形態は急速に多様化した。これに対応するため、警視庁をはじめとする主要都道府県警察では捜査部門が再編され、「組織犯罪対策部(組対)」へと発展した。組織の名称が変わっても、現場の捜査員や裏社会の人間から親しみと畏怖を込めて「マル暴」と呼ばれ続けている理由は、彼らが保持する特殊な情報収集能力にある。