【2026年現地ルポ】豪雨をしのぎ自然を抱く「善福寺川」――都市と河川が共生する最新の現場へ
昭和の高度経済成長期に施工された強固なコンクリート護岸は、都市を浸水から守る上で不可欠な存在だった。しかし同時に、景観の殺風景さや生態系の分断という課題も抱えていた。現在、その旧来型護岸を最新のバイオ資材や特殊な植栽パネルで緑化する世界的な実証実験が進行中だ。
太陽光発電を利用した自動微細散水システムと、炭素を固定する特殊な植物基盤を組み合わせることで、垂直な壁面全体を緑のカーテンへと変貌させる取り組みが進む。この手法は、河川の見た目を美しく変えるだけでなく、都市部でのCO2吸着や気温上昇の抑制にも寄与しており、脱炭素社会に向けた新たな都市リノベーションの手本として海外の主要都市からも関心が寄せられている。