スパイスと濃厚な酸味!本場北欧パンが日本の食卓を変える理由
北欧の食卓において、魂とも呼べる主食が「ルグブロ」である。デンマーク人の日常を支えるこの漆黒のライ麦パンは、初めて口にする者に強烈な衝撃を与える。ふわふわとした軽さとは無縁。ずっしりと重く、ナイフを入れると詰まった断面からヒマワリの種や亜麻仁、丸ごとのライ麦粒が顔を覗かせる。
ルグブロの真骨頂は、噛み締めるごとにじわじわと広がる独特の乳酸発酵の酸味と、穀物本来の甘みのコントラストにある。バターを厚めに塗り、塩気の効いたニシンやスモークサーモン、レバーパテを乗せてオープンサンドイッチ(スモーブロー)として食す。日本の製パン業界がこれまで追求してきた「ふんわり・もっちり」の対極にあるこの噛み応えと濃厚なコクが、ワインやクラフトビールを愛する大人の舌を狂喜させている。