日本の無人島を買う人々!サバイバル熱狂と知られざる所有のリアル
個人の別荘ユースで挫折する者がいる一方で、明確なビジネスモデルを描いて島を蘇らせるプレイヤーたちも現れた。その主軸となっているのが、アドベンチャーツーリズムと呼ばれる体験型観光ビジネスだ。
欧米の富裕層や感度の高いインバウンド旅行者をターゲットに、1日1組限定の完全プライベートリゾートとして島全体をプロデュースする。手つかずの自然環境を壊さず、最高級のグランピング設備と専属シェフ、現地の海を知り尽くしたガイドを配置し、非日常のサバイバル体験をラグジュアリーに提供する手法だ。
手付かずの自然こそが最大の資産価値を持つ。人工物を最小限に抑え、自給自足のプロセスそのものを高付加価値なコンテンツへと転換することで、高単価な宿泊費を回収しつつ島の環境保全費用を賄うエコシステムが機能し始めている。単なる不動産所有から、空間体験のプロデュースへ。島の価値基準は劇的な変化を遂げた。