日本最古の駄菓子屋・上川口屋!ジブリが愛した奇跡の240年物語
店を守り続けるのは、13代目店主の内山雅代さんだ。小柄な体を動かし、毎朝早くから商品を一つひとつ丁寧に並べ、訪れる客を穏やかな笑顔で出迎える。「特別なことは何ひとつしていませんよ。ただ毎日店を開けて、子どもたちとお話ししているだけ」と内山さんは屈託なく笑う。
だが、その日常を維持することの尊さは計り知れない。かつて先代から店を引き継いだ頃の苦労や、天候に左右される屋外同然の店舗環境での苦心など、表には出さない積み重ねがある。内山さんが明かすのは、常連客が大人になり、我が子や孫を連れて三世代で訪れた瞬間の喜びだ。「昔10円玉を握りしめて走ってきた子が、親になって『まだあってよかった』と涙を浮かべる。その一言があるから、どんなに足腰が痛くても店に立ち続けられるんです」。