伝説のギャグ漫画『がきデカ』徹底解剖!死刑ポーズの真相と配信
作者である山上たつひこは、もともとシリアスで重厚な劇画を描く実力派の漫画家だった。社会批判や人間の業を描いていた彼が、その圧倒的な画力と描写力を注ぎ込んで挑んだのが本作である。精緻に描き込まれた背景や人物の表情があるからこそ、そこで繰り広げられる不条理な行動のシュールさが際立つという計算された構造が存在した。
しかし、毎週怒涛のギャグを生み出し続ける作業は過酷を極めた。漫画業界の第一線で戦う過密スケジュールの中、脳のエンジンをフル回転させ続ける日常。後年のインタビューでも、当時の記憶が飛ぶほどの極限状態だったと明かされている。職人技とも言える妥協のない線画と妥協なきナンセンスの融合が、作品を単なる一時的な流行から不朽の名作へと押し上げたのである。