「スタッフが美味しくいただきました」は嘘?テレビ現場が明かす真実
この注釈テロップが画面に頻繁に登場するようになったのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてのことです。当時の民放キー局では、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』などを筆頭に、食べ物を使った大胆で過激なコントやゲーム企画が日常的に放送されていました。
スイカを丸ごと破裂させる演出や、タレントの顔面へのパイ投げ、巨大な粉プールへの飛び込みなど、インパクトを重視した企画が過熱するにつれ、視聴者センターには「食べ物を粗末にするな」「子どもへの教育上よろしくない」といった抗議電話が殺到するようになります。
番組制作側は「演出であり、食材は無駄にしていない」という姿勢を示すため、苦肉の策として画面隅に「※この後スタッフが美味しくいただきました」という断り書きを添える手法を採用しました。これがいつしか各局のバラエティ制作マニュアルのように広まり、お約束のフォーマットとして定着していったのです。