体操王者・内村航平の離婚劇から4年――「内村 航 平 妻」をめぐる報道の狂乱と、浮き彫りになった現代夫婦のリアル
報道の中で最もインパクトを与えたのが、夫婦の食卓をめぐるエピソードだった。千穂さんが心を込めて作った手料理に手をつけず、牛丼やチョコレートといった独自の偏食を優先したとされる夫の振る舞い。さらに、彼女が心身の不調を訴えて精神科に通院する事態にまで追い込まれていたという事実は、多くの視聴者に強い不快感と疑問を抱かせた。
もちろん、アスリートとしてのストイックなこだわりと、日常の夫婦生活における思いやりは別物である。しかし、極限の緊張感の中で戦い続ける世界最高峰の選手と、その日常生活を守る妻との間には、埋めようのない溝が広がっていた。メディアはこれを「モラハラ」という一言で切り取ったが、その本質は、頂点を極めた者ゆえの強烈なエゴイズムと、それに飲み込まれてしまった家庭の歪みにあったと言わざるを得ない。