エルメスの車は実在する?前澤友作の愛車やブガッティの衝撃価格と全貌
エルメスとモビリティの歴史は、1837年にパリで開かれた高級馬具工房にまで遡ります。当時の移動手段であった馬車のための鞍やハーネスを手掛けていたエルメスにとって、20世紀初頭に訪れた自動車の台頭は大きな転換点でした。3代目当主エミール=モーリス・エルメスはいち早くモータリゼーションの到来を予見し、馬具製作で培った高精度の皮革縫製技術をトランクやドライビンググローブ、車載バッグへと応用した歴史を持ちます。
つまり、エルメスにとって自動車の内装やビスポークを手掛ける試みは、単なる一時的なコラボレーション企画ではなく、メゾンの原点である「旅と移動の美学」への直接的な回帰にほかなりません。現在エルメスには「ル・シュル・ムジュー(Le Sur-Mesure)」と呼ばれる完全オーダーメイド部門が存在し、世界最高峰の自動車メーカーの要請に応じて、職人が数年単位の歳月を費やして1台の内装を仕立て上げる特別なプロジェクトを展開しています。