グレングラントの真実!黄金の極秘製法と高騰する限定ボトルの全貌
グレングラント蒸留所を語る上で、二代目当主ジェームズ・“ザ・メジャー”・グラントの存在を外すことはできない。彼はヴィクトリア朝時代の型破りな冒険家であり、稀代の発明家でもあった。当時のウイスキー造りにおいて常識外れとされた「背の高い細身のポットスチル」と、スチルのネックに設置された「水冷式精留器(ピュリファイアー)」を独自に考案。重い不純物を含む蒸気を容赦なく落とし、極めて軽やかでピュアな蒸留液だけを抽出するシステムを確立した。
この大胆な設計こそが、スペイサイド・シングルモルト屈指のク潔な味わいを生み出す心臓部だ。重厚さを美徳としていた19世紀のスコッチ界で、ザ・メジャーが目指したのは誰が飲んでも心躍るフローラルな酒質だった。妥協なきエンジニアリングの精神は、現代の設備にもそのまま息づいている。