伊勢神宮の静寂を独占する神宮会館の極上宿泊術と早朝参拝の秘密
館内を歩けば、二十年に一度行われる神宮式年遷宮の精神が随所に宿っていることに気付く。神宮ゆかりの銘木や伝統工芸の粋を集めた調度品がさりげなく配置され、まるで小さな博物館のような趣すら漂わせる。
夕餉の膳には、神饌の思想を映した滋味深い料理が並ぶ。伊勢志摩の豊かな海が育んだ伊勢海老や鮑、三重が誇る松阪牛、そして清らかな水で育まれた地元産の旬野菜。華美に飾り立てるのではなく、素材本来の旨味を極限まで引き出した会席料理は、滋味深く五臓六腑に染み渡る。神の恵みをいただくという感謝の念が、自然と湧き上がる構成だ。