北の大地で何が起きているか?酪農学園大学が切り拓く生命の未来
北海道江別市、札幌の近郊でありながら豊かな田園風景が広がるこの地に、広大なキャンパスを構えるのが学校法人酪農学園だ。歴史の針を巻き戻すと、創設者である黒澤酉蔵の熱烈な情熱に行き着く。「健土健民」——土を健やかに育み、健やかな作物を実らせ、人々の命を健やかに保つというこの思想は、単なるお題目に留まらない。
近代農業が化学肥料や効率性に傾倒した時代にあっても、このキャンパスでは一貫して循環型の生命観が説かれてきた。学生たちは入学直後から土に触れ、作物を育て、家畜の命と向き合う。理論と泥臭い実践の融合こそが、創設から今日まで脈々と受け継がれる強固な背骨となっている。