「女三四郎」山口香が斬るスポーツ界の深層とガバナンス改革案
組織の不正や隠蔽体質に光を当てるメディアの役割について、山口氏は常に協力を惜しまない。過去に放送されたNHKスペシャルをはじめとする調査報道番組では、彼女の証言が組織の欺瞞を暴く重要なピースとなってきた。放送後、見逃し配信サービスのNHKプラスなどを通じて若い世代にもその肉声が拡散され、硬直したスポーツ界の常識に風穴を開ける契機となっている。
表面的な美談ばかりを垂れ流すスポーツ報道の在り方にもメスが入る。過酷な練習環境や指導者のハラスメントに苦しむ現場のリアルを伝えるドキュメンタリー報道の存在こそが、自浄作用を失った組織を変える最後の砦となるからだ。メディアが権力を監視し、タブーなき議論の場を提供し続けること。それこそが、彼女がメディアに対して寄せる期待であり、時に厳しい注文でもある。