実家の「昔の圧力鍋」は使える?爆発事故の真相と寿命の見極め方
昭和の時代から語り継がれる「圧力鍋の爆発」という噂は、決して都市伝説ではありません。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の事故情報データでも、圧力鍋の破損・飛散による重傷事故やキッチンの損壊事故は複数報告されています。
爆発と表現される現象の多くは、金属鍋そのものが粉々に砕け散るわけではなく、「内部の圧力に耐えきれなくなった蓋が一気に吹き飛ぶ」「パッキンの隙間から熱湯や蒸気が爆発的に噴出する」トラブルを指します。その主原因は以下の3点に集約されます。
- 安全弁・ノズルの目詰まり:カレーのルーや多量の豆類など、粘性が高く泡立つ食材を調理した結果、蒸気の抜け道が塞がれて内部圧力が限界を突破する。
- 圧力ピンやロック機構の固着:長年放置されたことで古い油汚れやカルキが固着し、圧力が下がっていないのに蓋が開いてしまう、あるいは安全弁が作動しない。
- ゴムパッキンの致命的劣化:弾力を失ったパッキンが加圧時に破損し、高圧の蒸気と高温の調理物が全方位に吹き飛ぶ。
特に昔の製品は、圧力が完全に抜け切るまで蓋が開かない「二重・三重のインターロック機構」が未熟だったため、調理直後に無理やり蓋を開けようとして中身が爆発飛散する事故が多発しました。