満月と赤が魅せる美の絶景!奥田元宋・小由女美術館の見どころ解説
平面の絵画空間で静かな情熱を燃やした元宋に対し、立体という3次元の造形の中で独自の世界観を切り開いたのが奥田小由女だ。彼女が手がける人形作品は、単なる置物や伝統工芸の域を遥かに凌駕し、祈りや愛、そして人間の内面に潜む詩情を体現している。
白を基調とした洗練されたフォルムと、優美な曲線が織りなす現代人形工芸の気品は、観る者の心をやさしく包み込む。素材の持つ質感を最大限に引き出しながら、女性らしい細やかな感性と大胆な構成力を融合させた作品群。そこには、静寂の中に確かな生命の鼓動が脈打っている。