終末時計は茶番でくだらない?批判が相次ぐ理由と最新残り時間の真実
終末時計の歴史を振り返ると、最も安全とされたのは冷戦が終結した1991年の「残り17分」でした。そこから核実験の再開や地域紛争の勃発によって徐々に針が進められ、2020年には史上初めて「分」の単位を割り込んで「残り100秒」に設定されました。
さらに2023年にはロシアによるウクライナ侵略や核の威嚇を受けて「残り90秒」へと縮まり、2026年現在に至るまで歴史上最も滅亡に近い水準が維持されています。
しかし、この「秒刻みへの変更」こそが終末時計の首を絞める結果となりました。残り数十秒まで詰めてしまった以上、これ以上緊迫した事態が起きても動かせる余白がほとんど残されていません。もし針を0時(深夜12時=人類滅亡)に進めれば時計の役割そのものが終了してしまい、かといって情勢不安が続く中で針を戻せば「危機を過小評価している」と批判を浴びることになります。自ら演出した極限状態によって、身動きが取れなくなっているのが現在の終末時計のリアルな姿です。