ラベンダーが秘める「疑惑」の真実とは?贈り物で失敗しない知識
多くの人が真っ先に思い浮かべるイメージは「沈黙」や「期待」、あるいは「清潔」だろう。鎮静効果のある強い香りが心を穏やかに沈めることから、古代ローマやヨーロッパの修道院で重宝された記憶が由来だ。夜の静寂や、静かに相手を待つ一途な感情を代弁する花として、長い間親しまれてきた。
ところが、古典的な文献や花言葉・ボタニカル伝承を掘り起こすと、にわかには信じがたい負のニュアンスが顔を出す。それが「疑惑」や「不信」という重たい裏の意味だ。一説には、あまりに強烈で芳しい香りが毒蛇の生息域を隠す隠れ蓑にされていたという伝承や、香気の強さゆえに「何か不都合な臭いを隠しているのではないか」と疑われた中世ヨーロッパの社会心理が関係している。一見すると清廉な佇まいの陰に、人間の抱く疑心暗鬼が映し出されていた歴史は興味深い。