平沢進のフジロック出演はなぜ伝説に?入場規制と衝撃セトリの真相
平沢進のフジロック出演が今なお伝説として語られる最大の理由は、フェスという祝祭空間を完全に自らの「ヒラサワ・ワールド」へと侵食・掌握してしまった圧倒的な世界観にあります。
ロックやポップス、ダンスミュージックが鳴り響く苗場の大自然において、突如として鳴り響いた荘厳な電子音と民俗的かつ近未来的な旋律。観客は単に音楽を楽しむフェス客から、儀式に立ち会う目撃者へと変貌しました。普段は熱心なファン層(通称:馬の骨)に強固に支えられている平沢進の音楽が、一般の音楽フリークや初見のオーディエンスの度肝を抜き、フェス全体の空気を一変させたのです。
コロナ禍という特異な制約下で行われた2021年、海外勢の出演キャンセルが相次ぐなかで国内ヘッドライナーとして抜擢された平沢進+会人(EJIN)。張り詰めた時代の空気感と、彼の紡ぐディストピア的かつ救済的な音世界が見事に共鳴し、奇跡的なカタルシスを生み出しました。