静寂と威容の巨刹へ!大本山總持寺の歴史と知られざる見どころ

静寂と威容の巨刹へ!大本山總持寺の歴史と知られざる見どころ

静寂と威容の巨刹へ!大本山總持寺の歴史と知られざる見どころにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

曹洞宗の歴史を紐解く上で欠かせないのが、「高祖」道元と「太祖」瑩山紹瑾という二人の祖師の存在である。道元が中国から純粋な禅宗の教えを持ち帰り、厳格な坐禅の実践を説いたのに対し、瑩山紹瑾はその教えを民衆に広く開いた。大本山永平寺が「根本道場」として幽玄な深山で禅の深奥を守り続ける一方で、大本山總持寺は「根本道場・布大道場」として社会に広く教えを広める役割を担ってきた。

總持寺の起源は1321年、能登半島(現在の石川県輪島市)にあった諸嶽寺を瑩山紹瑾が禅寺へと改めたことに始まる。後醍醐天皇より勅願寺に定められ隆盛を極めたが、明治31年(1898年)の大火によって伽藍の大部分を焼失。明治44年(1911年)、「世界に開かれた禅の根本道場」を目指して東京湾を望む横浜・鶴見の地へと本山を移転した。

この大胆な移転決断こそが、總持寺を国際都市・横浜に直結する開かれた名刹へと押し上げた。厳格さと包容力。道元と瑩山紹瑾の思想が車の両輪のように機能することで、曹洞宗は日本仏教を代表する大宗派としての地位を確立したのである。

共有:
林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。