Tarakoさん急逝の衝撃と軌跡、菊池こころへ託されたまる子の魂
TARAKOさんの圧倒的な演技力を語る上で欠かせないのが、2015年に公開された『映画 ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』だ。原作者のさくらももこさんが自ら脚本を手掛けた本作で、TARAKOさんはイタリアからやってきた少年・アンドレアとの切なくも温かい心の交流を見事に演じ切った。
普段のテレビシリーズで見せるコミカルな掛け合いから一転、旅立ちの空港で見せたまる子の涙ながらのモノローグは、多くの観客の胸を締め付けた。子どもの純真さと、ちょっぴり大人びた切なさが同居するあの声のグラデーションは、TARAKOという不世出の表現者だからこそ到達できた至高の領域である。