18歳成人と何が違う?満二十歳で解禁される重要権利と法的義務
若者たちが20歳という年齢に抱く葛藤のありようも、メディア環境の変化とともに姿を変えてきた。かつて1960年代末の学問と青春の苦悩を赤裸々に刻み、今もデジタルパブリッシングを通じて読み継がれる高野悦子の遺稿手記『二十歳の原点』の時代、20歳とは精神的な孤独や実存的不安と対峙する記念碑的な年齢だった。
対して現代の若者たちは、Netflixをはじめとするストリーミングサービスで世界中の法律解説・ドキュメンタリーやリアリティショーを日常的に消費し、あるいはNHKプラスの見逃し配信でリアルタイムの時事問題にアクセスしている。精神的な苦悩のベクトルは、実存的な問いから「いかにデジタル社会で法的に身を守り、合理的なキャリアを築くか」というプラグマティックなサバイバル意識へとシフトしている。