2026年、財布の「無駄な小銭」がデジタル資産に化ける:インバウンド激増とキャッシュレス深化の最前線で起きている小額マネー革命
羽田空港の国際線ターミナル。出国ゲートの手前に設置された端末の前には、帰国を目前に控えた欧米やアジアからの旅行者が入れ替わり立ち替わりやってくる。紙幣と違って一般的な両替所では引き取ってもらえない外国硬貨は、かつて「旅行の思い出」という名の不用品として引き出しの奥に眠る運命にあった。
それが今、タッチパネルを数回押してコインを投入口へ流し込むだけで、帰国後も使えるグローバルEコマースのギフト券や自国の電子マネーに早変わりする。現場で足を止めたフランス人観光客の男性は、「いつも空港で無理やりキャンディを買って使い切ろうとしていたが、これなら1ユーロ未満の硬貨まで無駄にならない」と満足げに語る。