有森也実が魅せた覚悟の脱皮!清純派を脱ぎ捨てた表現者の真実
体当たり演技の真価は、映画『BOX 袴田事件 命とは』をはじめとする硬派な社会派作品でも如実に発揮された。冤罪事件の闇と司法の不条理を描いた本作において、彼女が見せた演技は、単なるビジュアルの美しさを遥かに超越した重厚なリアリティを放っていた。
極限状態に追い込まれた人間の弱さや醜さ、そして魂の叫びを体現できる女優はそう多くない。清純派からの脱皮を経て獲得した肉体性と感情のダイナミズムが、骨太な人間ドラマの中で見事な結実を見せた瞬間だった。