【2026年現地ルポ】紀州の古都に訪れた「静かな熱狂」——海南市でいま何が起きているのか
沿岸部で進められてきた防災強化と空間再開発のプロジェクトも、実を結びつつある。津波避難ビルとしての機能を持たせつつ、平時は海を一望できるパブリックスペースやオープンエアのカフェとして機能する複合施設が誕生。地域住民の安全を守る基盤でありながら、観光客にとっても魅力的な立ち寄りスポットとなっている。
海の見える広場では、週末になると地元の採れたて野菜やクラフトが集まるマーケットが頻繁に開催される。防災という硬質なテーマを、地域の賑わいと心地よいデザインで見事に包み込んだ取り組みは、全国の沿岸都市からも注目を集める最新モデルだ。