インクラインだけじゃない!2026年春、激動の古都で「蹴上」が熱い視線を浴びる裏事情
インクラインの坂を登りきり、南禅寺の境内へと足を進めると、突如として目の前に姿を現す赤レンガの構造体がある。古代ローマの水道橋を想起させる「水路閣」だ。静謐な仏教寺院の空間と、力強い西洋建築が融合する独特の景観に、訪れた人々は息をのむ。
明治時代、東京への首都移転によって活力を失いかけた京都を復興させるべく建設された琵琶湖疏水。当時の最先端技術を結集した巨大プロジェクトは、街に水と電力をもたらし、産業の息吹を再び吹き込んだ。100年以上が経過した現在もとうとうと水を流し続けるその威容は、過去と現代を今なお繋ぎ続けている。