「あ」から始まる苗字の深層!意外な先祖のルーツと激レア姓の真相
日本史の深層へと分け入ると、「あ」から始まる名を持つ氏族が国家の骨格を形作ってきた事実に突き当たる。その筆頭格が「阿部(安倍)」氏だ。第8代孝元天皇の皇子をルーツに持つ古代豪族・阿倍氏は、大和朝廷で外交や軍事を司り、平安期には東北の覇者として君臨した。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも描かれたような坂東武者の抗争や権謀術数のなかで、足立氏や安達氏といった「あ」を冠する武士団が時代のキャスティングボートを握り続けたことも記憶に新しい。
地勢的なアプローチも見逃せない。「あ」の音には、水辺を指す「芦」「網」「阿」、あるいは日当たりの良い斜面を意味する「朝」「浅」、豊かな実りを祈念する「秋」といった漢字が充当されるケースが極めて多い。古代の人々は、自分たちが生きる山河の傾斜や水流の気配をそのまま家名へと転写したのだ。