愛犬家を揺るがす「一房の危険」:なぜ犬にぶどうを与えてはいけないのか?最新獣医学が解き明かした中毒の正体と緊急対処法
インターネット上の掲示板やSNSでは時折、「昔飼っていた犬にぶどうをあげていたけれどピンピンしていた」「一度間違えて食べたけれど何も起きなかった」といった体験談を見かける。だが、これを真に受けるのは非常に危険だ。
ぶどう中毒には極めて大きな「個体差」が存在する。特定の代謝酵素の強さや体質によって、奇跡的に強い症状が出ない犬が一定数存在するのも事実だ。しかし、それは「その犬がたまたま耐性を持っていた」あるいは「食べたぶどうの酒石酸濃度が非常に低かった」に過ぎない。同じ犬であっても、別のぶどうを食べた際には突然重篤な腎不全を起こす可能性があるのだ。