愛人10人が仕掛ける殺意の罠!黒い十人の女の結末と歴代比較

愛人10人が仕掛ける殺意の罠!黒い十人の女の結末と歴代比較

愛人10人が仕掛ける殺意の罠!黒い十人の女の結末と歴代比較の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

この物語の原点は、1961年に大映が製作した白黒の金字塔、黒い十人の女 (1961年の映画)にある。巨匠・市川崑がメガホンを取り、その妻であり稀代のシナリオライターである和田夏十が脚本を手掛けた。市川崑特有の大胆なタイポグラフィ、光と影を極限まで強調したコントラスト、そして和田夏十の研ぎ澄まされた毒のある台詞回し。名優・船越英二が演じた風松吉は、憎めない気弱さと無責任さを同居させた絶妙な色気で、女たちの殺意を軽やかに受け止めてみせた。

それから半世紀を経て制作された黒い十人の女 (2016年のテレビドラマ)は、読売テレビと日本テレビ放送網のタッグにより、全く新しい生命を吹き込まれた。脚本を務めたのは、現代の日常会話の機微を切り取る天才・バカリズム。さらに主人公の風松吉役には、なんと実の息子である船越英一郎がキャスティングされるという大胆な試みがなされた。

バカリズムによる脚本は、昭和の重厚なシニシズムを、テンポの良い現代的な会話劇とブラックコメディへと見事に昇華させた。カフェでの些細な言い争いやSNSを介した牽制、マウントの取り合いなど、平成から令和へと続くリアルな空気感を纏った愛人たちのやり取りは秀逸を極める。父から子へと受け継がれた風松吉という業の深い男を、船越英一郎が怪演したことも大きな話題を呼んだ。

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阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。