アニメ中止の深層『二度目の人生を異世界で』炎上劇が残した教訓
出版元であるホビージャパンもまた、極めて重い決断を迫られた。同社のライトノベルレーベル「HJノベルス」の看板タイトルの一つとしてシリーズ累計部数を伸ばしていたが、事態を重く見た同社は原作小説の出荷停止措置を発表した。
当時、ライトノベル出版業界において、既刊本を自ら市場から引き揚げるという判断は異例中の異例だった。しかし、国際的なブランド価値の毀損と企業の社会的責任(CSR)を考慮すれば、選択肢は残されていなかったと言える。書店店頭からの回収が進められ、事実上の絶版状態となったことで、同作の商業展開は完全に断たれる結末を迎えた。