アリスのヤングオイスターはなぜ食べられた?トラウマ結末と人気の秘密
映画『不思議の国のアリス』は、ルイス・キャロルが著した第1作『不思議の国のアリス』だけでなく、続編である『鏡の国のアリス』の要素も巧みに統合して制作されました。『セイウチと大工(The Walrus and the Carpenter)』も、本来は『鏡の国のアリス』第4章でトゥイードル・ディーとダムがアリスに朗読するナンセンス詩です。
原作の童話詩においても、基本的なプロットはアニメ版とほぼ同一です。大工とセイウチが砂浜を歩き、海からカキたち(The Oysters)を誘い出し、最終的にすべて食べてしまいます。しかし、原作には以下のような細かな違いが存在します。
アニメ版では大工がパンを取りに行っている間にセイウチが独り占めしますが、原作の詩ではセイウチと大工の双方がカキを食べています。セイウチは良心の呵責を感じているふりをして涙を流し、大工は「バターをもう一枚切ってくれ」「塩とコショウが足りない」と事務的にカキを頬張り続けます。朗読を聞いたアリスは「セイウチの方が少しマシね、少しは可哀想だと思っていたから」と言いますが、トゥイードル兄弟から「でもハンカチで顔を隠して大工よりたくさん食べたんだよ」と返され、アリスが「じゃあ二人とも嫌なやつだわ」と結論づけるシュールな会話劇が展開されます。