八王子・長池公園の知られざる魅力と旧四ツ谷見附橋の歴史を歩く
重厚な洋風建築に目を奪われがちだが、長池公園の真の真骨頂は敷地の奥深くに広がる手つかずの自然環境にある。1970年代から進められた多摩ニュータウンの大規模造成において、八王子市別所周辺に残る貴重な谷戸(やと)景観と雑木林を後世へ残すべく、約20ヘクタールにおよぶ区域が特別保全区域として指定された。
園内には「長池」と「築池(つくいけ)」という2つの歴史あるため池が存在し、絶滅危惧種を含む多様な水生植物や昆虫、カワセミなどの野鳥が生息している。手入れされた人工林とは一線を画す深い森の散策路は、都心近郊で本格的な生態系に触れられるネイチャーツーリズムの実践地として、環境学者やエコツーリズム関係者からも高い関心を寄せられている。