バトロワ2竹内力の狂気演技はなぜ生まれた?教師役の怪演秘話と真相
映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』において、生徒たちを恐怖のどん底に突き落とす教師役・RIKIを演じた竹内力。画面に登場した瞬間から常軌を逸したハイテンションで生徒を威圧するあの演技スタイルは、偶然の産物ではなく徹底した逆張り戦略と覚悟から生まれたものでした。
撮影当時、メガホンを取る予定だった深作欣二監督が病に倒れ、息子の深作健太監督が急遽メガホンを引き継ぐという極限のプレッシャーの中にありました。さらに前作『バトル・ロワイアル』では、ビートたけしが演じた教師・キタノが「哀愁と静かな狂気」で日本アカデミー賞話題賞をさらうなど、映画史に残るマスターピースを確立していました。
同じような「静の狂気」をなぞっても前作を超えることはできない――そう判断した竹内力は、自らのパブリックイメージであるVシネマの帝王としての力強さを極限まで増幅させ、「徹底的な動のエネルギーで生徒を圧倒する狂気の怪物」を作り上げる決断を下します。深作健太監督もこのアプローチを全面的に支持し、日本映画のアベレージを遥かに超えるリミッター解除の怪演が完成しました。