本物だけを巡る港町の美食旅!地元通が教える神戸グルメ最前線
居留地の外国人シェフから手ほどきを受けた日本人料理人たちが、独自の進化を遂げさせた神戸洋食。関西の食文化に精通するフードコラムニストの門上武司氏がしばしば言及するように、神戸の洋食には「ハイカラ」と「日常」が奇跡的な均衡で同居している。二週間以上かけて牛骨と香味野菜を煮込み、濾しを繰り返す漆黒のドミグラスソースは、もはや伝統工芸の域だ。
衣のサクサク感と肉のレア加減が絶妙なビフカツ、スプーンを入れるとトロリと溢れ出す蟹クリームコロッケ。これらに寄り添うパン文化の成熟度も群を抜く。朝一番に焼き上がるバゲットの香ばしさは港町の日常風景であり、食を起点に街を巡るフードツーリズムの根幹を静かに支えている。