閉店疑惑の真相は?昭和遺産ドライブイン灘が愛され続ける秘密
山口県山陽小野田市を貫く国道190号線。かつて産業道路として昼夜を問わず夥しい数の車両が行き交ったこのルート沿いには、昭和レトロの情緒を色濃く残すドライブイン文化が根付いていた。コンビニエンスストアや大型商業施設が普及する以前、深夜の街道を走る男たちにとって、温かい飯と一息つける座敷を提供するドライブインは単なる飲食店以上の存在だった。
店内に足を踏み入れると、使い込まれたパイプ椅子、年季の入ったテーブル、手書きの短冊メニューが目に飛び込んでくる。壁に染み付いた油と歴史のグラデーションは、一朝一夕の意匠では決して作り出せない本物の風格だ。工業都市として発展してきたこの地域の歩みを、この店は静かに見つめ続けてきた。