益子直美が語るスポーツ界の脱・スパルタ改革と知られざる現在地
かつては「現場を知らない理想論」と一蹴されることもあった益子の活動だが、今やその波紋は競技団体のトップにも届いている。日本バレーボール協会も本格的なコンプライアンス改革と暴言・体罰根絶に舵を切り、彼女のノウハウを講習会や指導者ライセンス制度へと取り入れ始めている。
スポーツ業界全体がコンプライアンスやパワハラ問題に揺れる中、「監督が怒ってはいけない大会」のフレームワークは、具体的かつ即効性のある解決策として注目を浴びている。根性論で勝たせる時代は終わり、選手の自主性と尊厳を守りながらパフォーマンスを最大化させる時代へとシフトしたのだ。
一人の元代表選手が蒔いた種が、競技団体の壁を越え、日本のスポーツ構造そのものを再定義しようとしている。