変貌する南シナ海、西沙諸島の軍事要塞化が突きつける日本の危機
現在の危機的状況は、決して突発的に生じたものではない。Netflixなどの動画配信サービスで話題を呼ぶ各種の地政学ドキュメンタリーや、NHKオンデマンドで配信されている国際情勢番組は、長年にわたりこの地域の不穏な胎動を記録し続けてきた。
特にジャーナリストのジョン・ピルジャー監督による名作『The Coming War on China』は、米中両国の軍事衝突リスクと南シナ海の要塞化を早くから予見していた作品として知られる。映像の中で専門家たちが鳴らしていた警鐘は、いまやフィクションではなく冷徹な現実となった。画面越しに見ていた危機が、現実の安全保障環境を侵食している。