兵庫の隠れ名所コヤノ美術館西脇館!登録有形文化財の知られざる秘密
館内を歩けば、そこかしこに和と洋が絶妙に融合した大正ロマン建築の息吹を感じられる。ハイカラなステンドグラスから差し込む柔らかい光が、畳敷きの和室を彩る光景は実に幻想的だ。木製の階段を手すりに沿って上ると、現代建築にはない木の温もりとギシギシと響く心地よい足音が五感を刺激する。
展示されている秘蔵コレクションと建築空間の調和も見逃せない。壁一面に配置されたアンティークの調度品や書画は、あたかも最初からこの邸宅の居室に備え付けられていたかのように馴染んでいる。展示ケースのガラス越しに鑑賞するだけの美術館とは異なり、空間全体がひとつの作品として完結している点こそ、この場所が誇る最大の魅力と言えるだろう。