氷の世界が暴く愛と疑惑の深淵!保険金殺人の真相と戦慄の結末
当時、恋愛ドラマの代名詞とされていたフジテレビの看板枠「月9」。そこに完全なサスペンス劇を叩き込んだのが、不世出の脚本家・野沢尚だった。視聴者の安易な予想をことごとく裏切るプロット、文学作品のように研ぎ澄まされた台詞回し、人間の暗部を容赦なく照らし出す構成力。毎週月曜の夜に提示される謎は、当時の社会現象となった。
共演陣の重厚な演技も見逃せない。特に仲村トオルが演じる刑事・迫田七郎の存在は、物語に生々しい現実味と焦燥感をもたらした。疑惑の渦中に身を投じ、自己の正義と執念に引き裂かれていく姿は、物語のもう一つの大きな推進力となっている。
そして、この寒々とした劇空間を決定づけたのが、氷室京介による主題歌「ダイヤモンド・ダスト」だ。孤独な魂の叫びを体現したメロディと憂いを帯びたボーカルが、エピソードの幕引きごとに鳴り響き、視聴者の胸に消えない余韻を刻み込んだ。