『ぼう の 徳島』独占スクープ!世界配信の真相と制作舞台裏
吉野川の激流、霧に包まれる剣山の稜線、そして藍染めの工房に立ち込める発酵した染料の匂い。映像観光の専門誌『ロケーション・ジャパン』をはじめとするメディアがこぞって賛辞を贈ったのは、画面から匂い立つような徳島県の質感そのものだ。
撮影クルーは人工的な照明を極力排除し、朝夕のマジックアワーと地元住民の暮らす家屋の自然光だけでカメラを回し続けた。土地の精霊をフィルムに定着させるかのような撮影手法は、過酷を極めた。スタッフ全員が何週間も集落に泊まり込み、土地の風土と同化しながらシャッターを切り続けた日々。その執念が、観客をまるで徳島の土を踏みしめているかのような錯覚へと誘う。