倉敷美観地区の路地奥に佇む極上古民家カフェと行列回避の裏ワザ
表通りの喧騒から一本入った本町通りや東町。ここには、築100年を超える町家を改装した極上の古民家カフェがひっそりと暖簾を掲げている。梁の力強さと土壁の陰影が調和した空間で提供されるのは、岡山県産フルーツを惜しみなく使った季節のパフェだ。春のいちごから夏の清水白桃、秋のマスカット・オブ・アレキサンドリアに至るまで、グラスの底まで計算し尽くされた味の重奏に驚かされる。
地元青果市場からの直接仕入れにこだわる店主たちは、甘味と酸味のバランスだけでなく、温度変化による口溶けの差異まで徹底して設計する。観光地のインスタントなデザートとは一線を画すその構築美は、まさに食べるアートピース。看板のない小路の奥、中庭を望む縁側の特等席で味わう一皿は、旅のハイライトにふさわしい。