常緑ヤマボウシで後悔する前に知るべき失敗の真相と正しい育て方
秋が深まる10月から11月頃、常緑ヤマボウシの枝先にはゴルフボールを小さくしたようなイボイボのある丸い果実が赤く熟します。鮮烈な赤色が目を引くため「毒があるのではないか」と警戒されがちですが、常緑ヤマボウシの実に毒性は一切ありません。
完熟した実は生でそのまま食べることが可能で、皮をむくと黄色くねっとりとした果肉が現れます。マンゴーやバナナ、アケビを連想させるトロピカルで素朴な甘みがあり、意外な美味しさを楽しめます。ただし、皮にはジャリジャリとした舌触りがあり、果肉内には固い種が複数入っているため、生食する場合は中身だけを押し出して味わうのがコツです。
収穫量が多い場合は、自家製のジャムや果実酒に加工するのがおすすめです。果実を水洗いして皮と種を裏ごしし、果肉に対して30〜40%の砂糖と少量のレモン汁を加えて弱火で煮詰めるだけで、鮮やかなオレンジ色のフルーティーなジャムが完成します。また、ホワイトリカーと氷砂糖に漬け込めば、美しい琥珀色のリキュールとして長期間楽しむことができます。
なお、実をそのまま放置しておくと熟して地面に落下し、アプローチの床タイルを汚したり害虫を引き寄せたりする原因になります。観賞や食用として楽しんだ後は、地面に落ちる前に適度な収穫・回収を行うことが清潔な庭を保つ秘訣です。