チラシ印刷で失敗しない!コート紙の特徴とプロ直伝のコスト削減術
印刷手法には大きく分けて、大ロット向けのオフセット印刷と、小ロット・可変印刷を得意とするデジタル印刷(オンデマンド印刷)が存在する。コート紙を使用する際、これらふたつの方式における用紙の挙動の違いを把握しておくことがトラブルを防ぐ基本だ。
オフセット印刷では、油性インクとブランケット胴を介した高い圧力によって、コート紙の表面に薄く均一なインク膜が形成される。紙の表面強度(耐ブロッキング性や耐ヒッキング性)が十分に高いため、高速なブランケット剥離にも耐え、美しく再現性の高い出力が得られる。ただし、乾燥工程でのセットオフ(裏移り)や、熱乾燥による用紙の伸縮・波打ちには配慮が求められる。
一方、トナー方式やインクジェット方式を採用するデジタル印刷では、熱定着時の高温によってコート紙内部の水分が急速に蒸発し、用紙のカールやシワが発生することがある。また、トナーの乗りが悪いと折り目部分のトナーが剥がれ落ちる「トナー割れ」と呼ばれる現象が起きやすい。デジタル印刷機向けに表面処理が最適化された専用コート紙を選ぶか、折り加工時にスジ入れ(筋押し)工程を追加することで、仕上がり不良を未然に回避できる。