川島なお美はなぜ治療拒否したのか?鎧塚俊彦が明かす壮絶な最期
彼女が標準的な抗がん剤治療を拒んだ最大の理由は、女優としての「身体」と「声」を守り抜くことにあった。抗がん剤の副作用による脱毛や肌荒れ、激しい倦怠感、そして何よりも声を失うリスクを極度に恐れた。彼女にとって、容姿や声が損なわれ、舞台に立てなくなることは、肉体的な死と同義だったのだ。
手術後の再発リスクに直面した際、彼女が救いを求めたのはごしんじょう療法や重曹風呂、玄米菜食といった代替医療の世界だった。現代の医療ジャーナリズムの視点から見れば、民間療法に過度な期待を寄せることのリスクは常に指摘される。しかし、彼女を突き動かしていたのは「次の舞台『クリスマス・キャロル』の幕を無事に開ける」という一心だった。自らの信じる方法で免疫力を保ち、最後までファンに最高の姿を見せたいという強固な意志が、西洋医学の枠組みから彼女を遠ざける結果となった。