元箱根ランナー・和田正人の凄烈な陸上経歴と『陸王』熱演の全貌
高知県出身の彼は、名門・日本大学へと進学し、本格的に陸上競技の長距離種目で才能を開花させた。関東学生陸上競技連盟の最高峰イベントであり、日本テレビで毎年全国生中継される箱根駅伝には、大学3年時と4年時の2回出場を果たしている。特に4年時には主将に就任。主将という重責を担いながら復路の要である9区を走り抜き、区間上位の快走でチームを支えた。
しかし、そこに至る道は決して平坦ではなかった。厳しい練習と怪我との戦い、そして名門校の主将としてチームの勝利と個人の記録の狭間で揺れる精神的プレッシャー。箱根路の冷たい風を受けて走ったあの数十分間は、彼にとって一生消えない勲章であると同時に、勝負の非情さを身をもって知る原体験となったのだ。