大阪・道頓堀の夜を支配する「黄色い観覧車」の現在地——2026年、カオスと熱気が交差する巨大モールの現場を歩く
道頓堀川の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」から見上げると、建物の壁面と一体化した世界初の楕円形観覧車「えびすタワー」が黄色い巨躯を誇示している。2005年の誕生以来、幾度かの大規模メンテナンスを経て、今やミナミのランドマークとして揺るぎない地位を築いた。
キャビンが上昇するにつれ、戎橋(えびすばし)の上の混雑、ギラギラと輝くグリコの看板、そして遠くのあべのハルカスまでが一望できる。乗車を待つ行列は川沿いのスペースを埋め尽くし、待ち時間が60分を超えることも珍しくない。乗客の多くはスマホを手に動画配信を開始し、眼下に広がる大阪の夜景に歓声を上げる。単なる店舗の装飾ではなく、街全体を見下ろすアトラクションとしての役割を完全に果たしている。