大地震の引き金「アスペリティ」とは?南海トラフ固着域の真相と最新動向
Q1:アスペリティは目に見えるのですか?人工的に破壊して地震を防ぐことはできないのですか?
A1:アスペリティは地下十数キロメートルから数十キロメートルの高圧・高温環境にあるため、肉眼で直接見ることはできません。また、アスペリティの面積は数十〜数百平方キロメートルに及び、蓄積されたエネルギーは水爆数万個分に相当します。人工的な注水や爆破で安全にエネルギーを抜くことは、現行の科学技術力では不可能です。
Q2:アスペリティがある場所は毎回同じなのですか?
A2:基本的には同じ場所が繰り返しアスペリティになります。プレートの境界面にある岩石の硬さや凹凸構造、水分の分布など地殻構造の特徴によって滑りにくさが決まるためです。ただし、1回の大地震でアスペリティの形状や周辺の応力状態が変化し、次回破壊される範囲が微妙にシフトすることはあります。
Q3:内陸の直下型地震(活断層地震)にもアスペリティは存在するのですか?
A3:存在します。アスペリティは海溝型地震だけでなく、陸域の活断層にもあります。活断層の中で特に強固に噛み合っている部分がアスペリティであり、阪神・淡路大震災や熊本地震でも断層面上の特定のアスペリティが破壊されたことで局所的な極大震度(震度7)が発生したことが分かっています。