大和田獏が放つ円熟の輝き、家族の絆と舞台で魅せる表現者の真髄
テレビ黄金期を支えた2時間サスペンスドラマにおいても、彼は欠かせないピースであり続けた。人情味あふれる刑事から、苦悩を抱える容疑者、あるいは物語の鍵を握る重要人物まで、振れ幅の大きい役柄を過度な誇張なく演じ切る技術は職人芸の域に達している。
昨今のドラマ界では、奇抜なギミックよりも「生きた人間の体温」を感じさせる芝居が再評価される傾向にある。情報ワイドショー・報道番組で培われた明瞭な発声と、相手の心理を的確に汲み取る受身の演技。それらが合致した彼のサスペンス演技は、作品全体の説得力を底上げする決定打として、今改めて業界内で熱い視線を集めている。